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今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める
特異IgE抗体検査の実際
著者: 岡本愛1
所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院 診療支援部臨床検査技術部門
ページ範囲:P.238 - P.243
文献購入ページに移動●特異IgE抗体の測定はアレルギー疾患の診断,治療効果判定において,血液で容易に行うことができる有用な検査である.
●種々の測定方法が存在し,用いられる抗原の種類・抗原量・測定試薬などの違いにより反応性が異なる.
●最近ではアレルゲンコンポーネントなどの症状誘発に関連する,エピトープに対する特異IgE抗体の測定が行われている.
●特異IgE抗体が陽性であることと,それに対する症状が引き起こされるかどうかは必ずしも一致しない.
●種々の測定方法が存在し,用いられる抗原の種類・抗原量・測定試薬などの違いにより反応性が異なる.
●最近ではアレルゲンコンポーネントなどの症状誘発に関連する,エピトープに対する特異IgE抗体の測定が行われている.
●特異IgE抗体が陽性であることと,それに対する症状が引き起こされるかどうかは必ずしも一致しない.
参考文献
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