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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻2号

2014年02月発行

文献概要

次代に残したい用手法検査・8

尿総蛋白検査

著者: 芝紀代子1 金森きよ子2

所属機関: 1文京学院大学大学院保健医療科学研究科 2文京学院大学 保健医療技術学部臨床検査学科

ページ範囲:P.271 - P.275

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はじめに

 尿総蛋白定性検査法といえば,pH指示薬の蛋白誤差を利用した試験紙法,とすぐ答えが返ってくるほど専用自動機器による試験紙法が今日圧倒的に多く用いられている.臨床検査のバイブルといわれる臨床検査法提要1)の尿蛋白の項をみてみると,最初に出てくるのはスルホサリチル酸法(sulfosalicylic acid test)による比濁法,次いで煮沸法である.わが国で長きにわたってなじみがあるのはスルホサリチル酸法であることから,本稿ではスルホサリチル酸法を取り上げた.

参考文献

1)金井泉:化学的検査基本手技.臨床検査法提要 改訂補増第24版,金原出版,p17,1941
2)Folin O, Denis W:The quantitative determination of albumin in urine. J Biol Chem 18:273-276,1914
3)Folin O:Folin’s clinical quantitative test for albumin in urine, P. Blakiston’s Son and Co, Philadelphia,pp665-666,1922
4)Kingsbury FB:The rapid determination of albumin in urine. J Lab Clin Med 11:981-989,1926
5)金井泉,奥村伸生:尿・糞便検査.臨床検査法提要 改訂第32版,金原出版,p171,2005
6)鈴木好文,岡田敏夫:尿蛋白の分析よりみた体位性蛋白尿.小児科臨床 38:964-967,1985
7)佐野(芝)紀代子:第5章タンパク質.臨床化学分析Ⅱ 含窒素成分 2版,東京化学同人,p150,1979
8)佐谷圭一,芝紀代子,戸村成男,他:一般用検査薬取扱いハンドブック─尿糖・尿蛋白・妊娠検査,薬業時報社,pp75-85,1991
9)日本学校保健会:学校検尿のすべて 平成23年度改訂,日本学校保健会,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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