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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻5号

2014年05月発行

文献概要

研究

糖尿病予防教室参加による動脈硬化指標の変化

著者: 田嶋明彦1 北畠義典1 八十島崇1 萱場一則1

所属機関: 1埼玉県立大学 保健医療福祉学部健康開発学科

ページ範囲:P.646 - P.650

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 糖尿病予備群を対象とした糖尿病予防教室(3カ月間)を行い,動脈硬化関連指標の改善を評価する.対象は15名(男性5名,女性10名,年齢66.5±5.9歳).糖尿病予防教室前後に体重,体組成,血液検査,心臓足首血管指数,下肢筋力,内臓脂肪面積を測定した.

 結果として,HDLコレステロール(HDL-C)が開始前57.4±10.7mg/dL,終了後61.1±12.1mg/dLと有意な増加を認めた.以上より,HDL-Cの増加は食事指導,運動の効果であることが推測された.

参考文献

1)健康日本21評価作業チーム:「健康日本21」最終評価,2011(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001r5gc-att/2r9852000001r5np.pdf)
2)久保田稔:運動 運動とインスリン抵抗性改善(2) 運動による内臓脂肪の減少と筋肉内脂肪の減少.プラクティス 14:127-128,1997
3)Kelley GA, Kelley KS:Impact of progressive resistance training on lipids and lipoproteins in adults: a meta-analysis of randomized controlled trials. Prev Med 48:9-19,2009
4)善積透:メタボリックシンドロームの診断とCT腹部脂肪分布評価の関係について.日本放射線技術学会雑誌 63:276-284,2007
5)Ida M, Hirata M, Odori S, et al:Early changes of abdominal adiposity detected with weekly dual bioelectrical impedance analysis during calorie restriction. Obesity (Silver Spring) 21:E350-E353,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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