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今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
カリウムの読み方
著者: 木村秀樹1
所属機関: 1福井大学医学部附属病院 検査部・腎臓内科
ページ範囲:P.793 - P.800
文献購入ページに移動●Kの1日摂取量は40~120mEqで,半分以上が尿から排泄されている.血清K値は,摂取量,排泄量,Kの細胞内外シフトの総合的なバランスで決定される.
●インスリン,アルカローシス,β2カテコラミン,甲状腺ホルモンは,Kの細胞内シフトを誘導して血清K値を低下させる作用をもつ.各因子の低下・阻害で細胞外シフトが生じ,K値は上昇する.
●低K血症の原因は,尿中K排泄が20mEq/日以上では腎性喪失を,20mEq/日未満なら腎外性喪失を考える.さらに,酸塩基平衡とアルドステロン(Ald)作用の程度で分類する.
●高K血症の原因は,K負荷の有無,腎機能(腎不全:GFR 20mL/mL以下か否か),血清Aldの程度で鑑別する.
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