文献詳細
文献概要
今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
リウマトイド因子検査の実際と問題点
著者: 渡辺勝紀1
所属機関: 1栄研化学株式会社 研究開発統括部生物化学第一研究所
ページ範囲:P.1010 - P.1017
文献購入ページに移動●リウマトイド因子(RF)は,哺乳動物由来IgGのFc領域に結合する自己抗体である.
●関節リウマチ(RA)の診断基準が改訂され,よりRF検査の重要性が増している.
●RF検査のカットオフ値は15IU/mLとするようにガイドラインに明記された.
●RFの特異性や分子構造は多様であり,測定キットによって乖離が生まれる場合がある.
●関節リウマチ(RA)の診断基準が改訂され,よりRF検査の重要性が増している.
●RF検査のカットオフ値は15IU/mLとするようにガイドラインに明記された.
●RFの特異性や分子構造は多様であり,測定キットによって乖離が生まれる場合がある.
参考文献
1)大田俊行:最新自己抗体検査 リウマトイド因子.臨病理 51:649-655,2003
2)Jin H, Arase N, Hirayasu K, et al:Autoantibodies to IgG/HLA class Ⅱ complexes are associated with rheumatoid arthritis susceptibility. Proc Natl Acad Sci U S A 111:3787-3792,2014
3)大竹皓子,加野象次郎:免疫学的測定法における干渉.検と技 25:207-213,1997
4)渡辺勝紀,羽角安夫,吉野学,他:ラテックス凝集免疫非濁法における干渉反応の解析.日臨検自動化会誌 26:26-32,2001
5)Arnett FC, Edworthy SM, Bloch DA, et al:The American Rheumatism Association 1987 revised criteria for the classification of rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 31:315-324,1988
6)Aletaha D, Neogi T, Silman AJ, et al:2010 Rheumatoid arthritis classification criteria: an American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism collaborative initiative. Arthritis Rheum 62:2569-2581,2010
7)Anderson SG, Bentzon MW, Houba V, et al:International reference preparation of rheumatoid arthritis serum. Bull World Health Organ 42:311-318,1970
8)熊谷俊一,林伸英,三森経世:リウマトイド因子標準化のガイドライン.最新関節リウマチ学,日本臨牀社,pp704-709,2014
9)池田勝義,早原千恵,坂西陽子,他:ラテックス凝集免疫比濁法による新規リウマトイド因子測定試薬の評価.日臨検自動化会誌 35:332-336,2010
掲載誌情報