文献詳細
文献概要
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり
小児科領域のてんかんと社会生活
著者: 須貝研司1
所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター病院 小児神経科
ページ範囲:P.1085 - P.1092
文献購入ページに移動●小児科領域のてんかんでは,発作症状と脳波所見が特徴的なてんかん症候群が多く,年齢により特定のてんかん症候群が起こる.
●てんかん症候群により治療法はある程度決まり,発作予後も発達予後も著しく異なる.
●日常生活,学校生活をあまり制約なく送るには,てんかん症候群の診断と発作症状の把握およびその連絡,危険な発作か否かの評価,好発時間と頻度,発作時の対応の事前相談,誘因の除去,が大切である.
●てんかん症候群により治療法はある程度決まり,発作予後も発達予後も著しく異なる.
●日常生活,学校生活をあまり制約なく送るには,てんかん症候群の診断と発作症状の把握およびその連絡,危険な発作か否かの評価,好発時間と頻度,発作時の対応の事前相談,誘因の除去,が大切である.
参考文献
1)Roger J, Bureau M, Dravet C, et al:Epileptic Syndromes in Infancy, Childhood and Adolescence. 4th ed, John Libbey Eurotext, Montrouge,2005
2)Bureau M, Genton P, Dravet C, et al:Epileptic Syndromes in Infancy, Childhood and Adolescence. 5th ed, John Libbey Eurotext, Montrouge,2012
3)Duchowny M, Helen Cross J, Arizimanoglou A, et al:Pediatric Epilepsy, McGraw Hill, New York,2013
4)須貝研司:てんかんの治療 てんかん症候群の治療.国立精神・神経センター小児神経科診断・治療マニュアル 改訂第2版(加我牧子,佐々木征行,須貝研司編著),診断と治療社,pp288-299,2009
5)須貝研司:特殊治療薬剤 ステロイド.国立精神・神経センター小児神経科診断・治療マニュアル 改訂第2版(加我牧子,佐々木征行,須貝研司編著),診断と治療社,pp326-328,2009
6)今井克美:小児てんかんに対するケトン食療法.小児てんかん診療マニュアル 改訂第2版(藤原建樹監,高橋幸利編).診断と治療社,pp138-144,2012
7)Kivity S, Katz U, Daniel N, et al:Evidence for the use of intravenous immunoglobulins--a review of the literature. Clin Rev Allergy Immunol 38:201-269,2010
8)高橋幸利,久保田裕子,山崎悦子,他:ラスムッセン脳炎と非ヘルペス性急性辺縁系脳炎.臨神経 48:163-172,2008
9)須貝研司:てんかんと日常生活,学校生活等における注意.こんなときどうする? 救急処置 PART2.子どもと健康 臨時増刊:30-46,2004
掲載誌情報