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樋野興夫の偉大なるお節介・9
言葉の処方箋:能力を人のために使う―効能100%,副作用なし
著者: 樋野興夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部 病理・腫瘍学
ページ範囲:P.1108 - P.1109
文献購入ページに移動 2014年6月10日(火)日本テレビ「news every.」で18時15分ごろ(約20分間)「がん哲学外来=心を救う言葉の処方箋」が放映された.「TVでがん哲学みました.大いに感銘しました」,「やっぱりがん哲学はいいなあと,しみじみ感じました」,「先生の“ことばの処方箋”は,治療費無料で,効能100%,副作用なしですね!」,と反響の大きさに驚いた.続編も企画されているようである.
思えば,筆者は,2005年開設の順天堂医院「アスベスト・中皮腫外来」で,動揺された患者さんと面談を行った.「不安に押しつぶされそうなとき,穏やかにその気持ちを受け止めて,聴いてくれて,アドバイスをもらえたら,とても救いになります」との貴重な体験をさせていただいた.それが,2008年の「がん哲学外来」開設につながった.医療現場における「対話」の重要性の気付きであった.
思えば,筆者は,2005年開設の順天堂医院「アスベスト・中皮腫外来」で,動揺された患者さんと面談を行った.「不安に押しつぶされそうなとき,穏やかにその気持ちを受け止めて,聴いてくれて,アドバイスをもらえたら,とても救いになります」との貴重な体験をさせていただいた.それが,2008年の「がん哲学外来」開設につながった.医療現場における「対話」の重要性の気付きであった.
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