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今月の特集2 検査室が育てる研修医
微生物検査・感染制御センターが育てる研修医
著者: 奥住捷子1 吉田敦12 福島篤仁12 岡本友紀13 鈴木弘倫3 蘇原由貴14 田中由美子1 早川千亜紀15
所属機関: 1獨協医科大学病院感染制御センター 2獨協医科大学感染制御・臨床検査医学講座 3獨協医科大学病院臨床検査センター 4獨協医科大学病院薬剤部 5獨協医科大学病院看護部
ページ範囲:P.1540 - P.1545
文献購入ページに移動微生物検査と感染症診療は,どちらが欠けても患者の不利益になる.これと併せて,以下の点を研修医に学んでもらう.
●感染症診療の基本となる起因微生物検査とその薬剤感受性試験法を理解する.
●適切な検体採取法と採取時期が微生物検査の結果に反映する.
●培養法(使用培地,培養法と培養期間)や,培養によらない検出法の選択がある.
●微生物の検査は時間が掛かる場合が多い.経験ある検査技師は,作業の経過中でも推定菌名など判明できる.微生物検査技師と信頼関係を構築する.
●微生物検査は緊急対応が必要である.24時間・365日対応できない施設もある.Gram染色標本の判読などをできるようにしておく.
●感染制御・施設内での感染拡大防止には,自分自身の健康管理を含めチーム医療で取り組む.
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