臨床検査59巻6号

2015年06月発行

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今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

健診の目的と検査項目

著者： 田内一民¹²

所属機関： ¹順天堂大学医学部付属静岡病院　臨床検査科 ²順天堂大学大学院　医学研究科臨床病態検査医学

ページ範囲：P.540 - P.546

Point

●健診受診の目的は疾病の早期発見だけでなく個々の疾患リスクを知り，生活習慣改善など予防の動機付け機会とすることである．

●健診は大きく対策型検診，任意型検診に分類され，検査項目は健診の種類によってそれぞれ異なる．

●基準検査項目は，時代の要求とともに変遷している．

●受診者個人にとってリスクの高い疾患に対しては，オプション検査を付け加える．

参考文献

1）田村政紀：健康概論，健診・人間ドックハンドブック　改訂5版（日野原重明監修，小川哲平，猿田享男，田村政紀編），中外医学社，pp33-39，2013

2）木村穣：予防医学としての健診・人間ドック結果の有効利用，人間ドック健診フォローアップハンドブック　改訂2版（小川哲平，田村政紀編），中外医学社，pp15-20，2014

3）臨床病理刊行会：生活習慣病最新の診断・管理・生活指導の実際─健康日本21の実践とその未来像─，臨床病理レビュー特集120号，克誠堂出版，2002

4）矢野栄二，小林廉毅，山岡和枝：Evidence Based Medicineによる健康診断，医学書院，1999

5）神辺眞之，渡辺清明：健康管理と臨床検査─早期診断を目指して─，宇宙堂八木書店，2005

6）矢島鉄也：生活習慣病，予防への挑戦。─壁をつきぬける，保健師・管理栄養士たち。，教育出版センター，2013