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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻6号

2015年06月発行

文献概要

今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

健診・人間ドックの臨床検査における個人の基準範囲とその有用性

著者: 今枝さふみ1 林務2

所属機関: 1立正佼成会附属佼成病院臨床検査部 2労働者健康福祉機構関東労災病院臨床検査科

ページ範囲:P.572 - P.578

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Point

●標準的な健診・保健指導プログラムでは,臨床検査において,共通の健診判定値の設定と測定値の標準化が必要とされている.

●健診において,臨床検査は十分な精度管理を行い,検査値の質を担保することが要求されている.

●臨床検査値に影響を及ぼす変動要因は多数あり,基準範囲には個体内変動と個体間変動,技術的変動が含まれている.

●臨床検査値の個体内変動を捉えることは,疾病の早期発見のため重要である.

参考文献

1)日本臨床検査標準協議会:医療診断システム構築のための基盤整備に関するフィージビリティスタディ報告書 要旨,2005(http://jccls.org/active/trust/16report.pdf)
2)厚生労働省健康局:第2編 健診.標準的な健診・保健指導プログラム(確定版),2007(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/02a.pdf)
3)今枝さふみ,林務:個人別基準値設定の有用性.総合健診 38:9-18,2011
4)日本臨床検査標準化協議会基準範囲共用化委員会:日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲案 解説と利用の手引き,2014(http://www.jccls.org/techreport/public_comment_201405.pdf)
5)石川馨:管理とは.品質管理入門(A) 第3版,日科技連出版社,pp46-65,1989
6)石川馨:管理水準.品質管理入門(B) 第3版,日科技連出版社,pp308-317,1989
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8)日本臨床検査標準協議会:不確かさ計算プログラム(http://jccls.org/active/calculation_soft.html)
9)Callum G, Fraser:母集団に基づく基準値の有用性.検査データーの生理的変動─原理から実践へ─(中甫訳),医歯薬出版,pp117-150,2004
10)三宅一徳:基準値(基準範囲)とカットオフ値の考え方.日内会誌 94:2467-2472,2005
11)National Committee for Clinical Laboratory Standards:How to define, determine and utilize reference intervals in the clinical laboratory; Approved Guideline. NCCLS document C28-A (Vol.15, No4), NCCLS, Villanova PA, 1995
12)Clinical and Laboratory Standards Institute (CLSI):Defining, Establishing, and Verifying Reference Intervals in the Clinical Laboratory; Approved Guideline, 3rd ed. CLSI document C28-A3 (Vol.28, No30), CLSI, Wayne PA, 2008
13)市原清志:健康に関連した基準値 基準範囲の設定における基準個体の選別 統計処理上の問題点と対応.臨検 40:1383-1392,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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