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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻7号

2015年07月発行

文献概要

今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

血小板形態観察のポイント

著者: 風間文智1 雨宮憲彦1 佐藤金夫1

所属機関: 1山梨大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.688 - P.696

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Point

●塗沫標本鏡検時は,血小板形態にも注目する.

●血小板形態異常と,出現する病態を理解しておくことが重要である.

●エチレンジアミン四酢酸(EDTA)による凝集(EDTA依存性偽性血小板減少症)が疑われる場合は,フィブリンの有無,偽足の有無,凝集塊の標本における分布状況などに注目する.

参考文献

1)阿南建一:血液細胞の形態異常同定法 〜形態異常の捉え方とその秘策〜.エビデンス血液形態学(阿南建一,亀岡孝則,須田正洋監修),近代出版,pp93-95,2014
2)三輪史朗,渡辺陽之輔:血液細胞アトラス 第5版,文光堂,p304,2009
3)Kunishima S, Kojima T, Matsushita T, et al:Mutations in the NMMHC-A gene cause autosomal dominant macrothrombocytopenia with leukocyte inclusions (May-Hegglin anomaly/Sebastian syndrome). Blood 97:1147-1149,2001
4)國島伸治:注目される新しい病態・疾患概念と臨床検査 血液疾患編 白血球封入体を伴う巨大血小板性血小板減少症とMYH9異常症.臨病理 57:365-370,2009
5)櫻井進,折田登志子,松本佶也,他:偽血小板減少者に対する血算・血液像用抗凝固剤アミノグリコシド系抗生物質(AGs系)添加EDTA・2Kの有用性について.臨病理 37:555-560,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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