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検査説明Q&A・7
18誘導心電図があると聞きました.どのような誘導でしょうか?また,どのように臨床に応用されているのでしょうか?
著者: 尾形申弐1
所属機関: 1東京医科大学病院中央検査部生理機能検査室
ページ範囲:P.710 - P.713
文献購入ページに移動1903(明治36)年にオランダのEinthovenが弦線電流計を用いて,心電曲線を写真記録した.この絃線電流計は272kgの重さがあり,5人がかりで操作する程の大型装置で,食塩水で満たした水槽を電極とし,四肢を浸して心電曲線を導出した.
Einthovenは心電曲線の各波にPQRSTと命名し,1924年に“心電図法の発明”でノーベル賞生理学・医学賞を受賞し,今日の心電図の基礎を築いた.“心電図の父”といわれるゆえんである.1911(明治44)年にわが国に弦線電流計が輸入され,国内での心電図の記録が始まった.
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