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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻12号

1962年12月発行

文献概要

グラフ

検査技師のための解剖学4

著者: 横地千仭1

所属機関: 1横浜市大

ページ範囲:P.803 - P.804

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肘部の静脈
 肘部の静脈は注射に最も多く用いられるのでその走行を知っておくことは大切である。一般に静脈は動脈と並んで走るのが普通であるが,腕とか脚では皮下に独走している静脈がある。これらは皮静脈と名付けられている。
 腕においては手背から起こった静脈は屈側にまわり2本の平行する静脈となって上にのぼり,小指側のものは尺側皮静脈と称し上腕のつけ根のところで深部を走る上腕静脈に合流する。母指側のものは橈側皮静脈といい,三角筋と大胸筋の間を走って鎖骨の下で腋窩静脈に注ぐ。肘部で両者を結んでいるのを肘正中皮静脈といい,深部の静脈とも連絡がある。これらの静脈からカニューレを入れて心臓に到達させることもできる。皮静脈は個人的に非常にいろいろな型があるので下にその割合を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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