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研究
PAS尿におけるウロビリノーゲン検査の改良法
著者: 高原節子1
所属機関: 1結核予防会第一健康相談所
ページ範囲:P.861 - P.863
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1901年,Ehrlichは尿中にP—ジメチルアミノベンズアルデヒドおよび塩酸による赤色反応物質が存在することを発見し,1903年Neubauerは本反応が尿中ウロビリノーゲンに起因すること1)を報告した。
現在では尿ウロビリノーゲン(以下ウゲと略す)の存在を知るEhrlich反応は簡易肝機能検査法として広く臨床上利用されている。しかしPAS服用者の尿の場合Ehrlichのアルデヒド試薬(以下ア試薬と略す)を加えると黄色または赤燈色の混濁を生ずる。これは肝臓によりアセチル化されたPAS成分が遊離型と抱合型になり尿中に排出され,前者は遊離アミノ基を有するゆえにかかる呈色反応を呈するのである。
1901年,Ehrlichは尿中にP—ジメチルアミノベンズアルデヒドおよび塩酸による赤色反応物質が存在することを発見し,1903年Neubauerは本反応が尿中ウロビリノーゲンに起因すること1)を報告した。
現在では尿ウロビリノーゲン(以下ウゲと略す)の存在を知るEhrlich反応は簡易肝機能検査法として広く臨床上利用されている。しかしPAS服用者の尿の場合Ehrlichのアルデヒド試薬(以下ア試薬と略す)を加えると黄色または赤燈色の混濁を生ずる。これは肝臓によりアセチル化されたPAS成分が遊離型と抱合型になり尿中に排出され,前者は遊離アミノ基を有するゆえにかかる呈色反応を呈するのである。
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