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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻12号

1962年12月発行

文献概要

研究

PAS尿におけるウロビリノーゲン検査の改良法

著者: 高原節子1

所属機関: 1結核予防会第一健康相談所

ページ範囲:P.861 - P.863

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はしがき
 1901年,Ehrlichは尿中にP—ジメチルアミノベンズアルデヒドおよび塩酸による赤色反応物質が存在することを発見し,1903年Neubauerは本反応が尿中ウロビリノーゲンに起因すること1)を報告した。
 現在では尿ウロビリノーゲン(以下ウゲと略す)の存在を知るEhrlich反応は簡易肝機能検査法として広く臨床上利用されている。しかしPAS服用者の尿の場合Ehrlichのアルデヒド試薬(以下ア試薬と略す)を加えると黄色または赤燈色の混濁を生ずる。これは肝臓によりアセチル化されたPAS成分が遊離型と抱合型になり尿中に排出され,前者は遊離アミノ基を有するゆえにかかる呈色反応を呈するのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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