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機械製試験管について
著者: 橋本宏治1
所属機関: 1日電理化硝子代理店橋本謙治商店
ページ範囲:P.207 - P.207
文献購入ページに移動 初めに機械製試験管の製造工程を述べてみますと,これは全く手加工試験管の工程と同じことでありまして,ただ人の手で行なう工程を機械が仕上げるのであります。まず仕上り試験管の約2倍の長さに切断されたガラス管を,試験管製造専用機に入れます。ガラス管は自動送りによって,まず両端の口をガス炎で焼き,リップ付の場合は型を当てて成型します。次いで中央部分をやはりガスで熱し,適当な時期に引き離すと同時に両端より空気を圧入し試験管の底の部分を成型します。この間マーク印字機によりマークをつけますが,目盛り付試験管の注文の場合は目盛りも同時につけることもできます。成型加工の完了した試験管は自動選別機で一応選別し,不良品は下へ落ち良品はそのままベルトに乗ってサマシ窯へ入って行きます。窯から出たものはひずみ検査機の上を通り2名の女子工員が再度選別します。あとは段ボールケースに50本ずつ入れ,18ミリの場合は1,000本を1カートンにして発送しております。以上の工程でフルに稼働しますと,手加工の場合とは比較にならぬくらいの量産が可能なのであります。
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