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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻5号

1962年05月発行

文献概要

技術解説

トロンボエラストグラフによる検査法

著者: 山崎倢吾1

所属機関: 1東大医学部吉利内科

ページ範囲:P.313 - P.318

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まえがき
 血液が凝固するということは衆知のことであるが,今までの諸検査では個々の凝血因子についてはかなり正確に測定することができる反面,血液全体としての状態,特に凝固促進状態を判定するのは不可能であった。この状態を判定するには個個の因子の総和として把握し,しかも余り人為的な変化を受けないことを必要とするのであって,この目的のためにHartertがトロンボエラストグラフ(Thrombelastograph,以下TEGと略す)を考案した。
 もちろん凝固促進状態のみでなく,後記するごとく,反応時間,血栓形成時間,形成されたフィブリンの弾力性などにより,各種出血性素因の鑑別診断,進んで抗凝血薬治療の適否および治療効果判定に用いられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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