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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻8号

1962年08月発行

文献概要

グラフ

パラフィン包埋切片標本作製法(1)

著者: 橋本敬祐1

所属機関: 1順天堂大学病理学教室

ページ範囲:P.509 - P.514

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 病理組織学で日常用いる組織切片標本としては,今のところ剖検材料はもとより,外科材料についても,パラフィン包埋切片が最も多く用いられる。にもかかわらず,よい標本をコンスタントに供給することは必ずしも容易ではない。その理由はいろいろあるが,とにかく,与えられた条件(たとえば,経費や設備の問題もあり,固定不良の問題もある)に対して,満足な所見が読みとれるようなよい標本をいつもコンスタントに作り出して行くことが現実には要求されているわけである。病理組織標本の作製法は,その方法自体は昔からあるもので目新しくはないが,上にのべた材料の側の条件は驚くほど幅広く変化するし,従って作製法の各段階も数量的に明示しにくいものがあるので,単にその方法を知って慣れているというだけでは不充分であって,各段階での出来上りを注意深くチェックしながら最終的な結果をよくして行く,いって見れば,本来の意味での「技術」が要求される部門である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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