文献詳細
文献概要
技術解説
アルブミン・グロブリン比定量法
著者: 島尾和男1
所属機関: 1東京医科歯科大学国府台分校
ページ範囲:P.523 - P.527
文献購入ページに移動はじめに
血清のアルブミン・グロブリン比(A/G比)は字のとおりに,血清中のアルブミンとグロブリンの濃度の比で,血清タンパク質をなにかある方法でアルブミンとグロブリンに分けて,それらを定量することにより求められるが,測定操作の便宜上,ふつうは血清総タンパク濃度とアルブミン濃度またはグロブリン濃度を測定してA/G比を計算する。
A/G比を測定するために血清タンパク質をアルブミンとグロブリンに分ける方法としては,古くは(Rowe (1916))硫酸アンモニウムの半飽和で塩析されて沈殿する分画をグロブリン,半飽和硫酸アンモニウムの上清中のタンパク質をアルブミンとする方法が用いられていたが,硫酸ナトリウムによる塩析を用いて血清タンパク質を系統的に分画するHowe (1921)の方法が考案されてからは,久しくこの方法がA/G比測定の標準法として用いられ,おびただしい量の測定値が求められた。
血清のアルブミン・グロブリン比(A/G比)は字のとおりに,血清中のアルブミンとグロブリンの濃度の比で,血清タンパク質をなにかある方法でアルブミンとグロブリンに分けて,それらを定量することにより求められるが,測定操作の便宜上,ふつうは血清総タンパク濃度とアルブミン濃度またはグロブリン濃度を測定してA/G比を計算する。
A/G比を測定するために血清タンパク質をアルブミンとグロブリンに分ける方法としては,古くは(Rowe (1916))硫酸アンモニウムの半飽和で塩析されて沈殿する分画をグロブリン,半飽和硫酸アンモニウムの上清中のタンパク質をアルブミンとする方法が用いられていたが,硫酸ナトリウムによる塩析を用いて血清タンパク質を系統的に分画するHowe (1921)の方法が考案されてからは,久しくこの方法がA/G比測定の標準法として用いられ,おびただしい量の測定値が求められた。
掲載誌情報