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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻8号

1962年08月発行

文献概要

研究

アミラーゼ測定法の検討

著者: 田中俊彦1 盛山愛子1 上妻道子1

所属機関: 1社会保険横浜中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.549 - P.553

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はじめに
 膵臓および唾液腺から分泌されるデンプン水解酵素であるα—アミラーゼは,通常血液および尿中にはきわめてわずか存在する。著しいアミラーゼ活性を示す疾患として急性膵炎が知られているが,一般に膵管の内圧を高める胆石症,胆道疾患,あるいは唾液腺疾患,胃潰瘍による穿孔性腹膜炎等に際してもアミラーゼ活性度は上昇する。特に血清アミラーゼは急激に増加して発病後12〜24時間で最高に達し以後は次第に下降するので,その極期を促えて迅速にアミラーゼ活性度を知るには,半定量的な簡便法が必要であり,正確な活性度,経過の追求には精度の高い定量法が望ましい。
 通常測定法には,アミラーゼを基質液(一定濃度のデンプン溶液)に作用させ,加水分解によって生じた還元糖の量を測定するか,あるいは一定時間後のデンプン減少量を測定してアミラーゼ活性値としている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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