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文献詳細

雑誌文献

臨床検査6巻9号

1962年09月発行

文献概要

技術解説

グルコースオキシダーゼを用いた血液ブドウ糖定量法

著者: 北村元仕1 三上晴子2 有松芳子2

所属機関: 1虎の門病院臨床生化学科 2専売公社東京病院検査科

ページ範囲:P.585 - P.590

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はじめに
 グルコースオキシダーゼの名前を知らない人がいたとしても,テステープ(またはクリニスティクス)の名を知らない人はいないであろう。臨床検査室においてテステープの普及はまことにめざましく,われわれはこれが僅々5年前に創始されたという事実すら忘れがちなほどである。このテステープを構成する主成分がグルコースオキシダーゼであることは申すまでもない。
 テステープの新鮮さは,原理的に見れば酵素を用いることの斬新さでもある。生化学研究の対象としての酵素には,すでに長い歴史があるが,この酵素を「試薬」として使用することはいまだそう一般的なことではない。もちろん,一つの例外としてウレアーゼを用いる尿素の定量法は古くからわれわれになじみ深い。新らしいすぐれた術式が次々と登場してくる現在にあってなお,尿素定量法では依然としてウレアーゼ法が標準とされているのも,帰するところ特異的な作用をもつ酵素が試薬として使用されているからにほかならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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