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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻12号

2016年11月発行

文献概要

今月の特集2 脂質検査の盲点

血清脂質評価の考え方

著者: 荒井秀典1

所属機関: 1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター/老年学・社会科学研究センター

ページ範囲:P.1438 - P.1443

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Point

●血清総コレステロール(TC),トリグリセリド(TG),HDLコレステロール(HDL-C)は12時間以上絶食したのち採取した血清で測定する.

●LDLコレステロール(LDL-C)は上記の数値からFriedewaldの計算式で求める.

●LDL-C 140mg/dL以上を高LDL-C血症,120〜139mg/dLを境界域高LDL-C血症,HDL-C 40mg/dL未満を低HDL-C血症,TG 150mg/dL以上を高TG血症と定義する.

●随時採血の場合にはnon HDL-Cを用いる.non HDL-Cの管理目標はLDL-C +30mg/dLである.

参考文献

1)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療ガイド2013年版,日本動脈硬化学会,2013
2)Nakamura Y, Yamamoto T, Okamura T, et al:Combined cardiovascular risk factors and outcome:NIPPON DATA80,1980-1994.Circ J 70:960-964,2006
3)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版,日本動脈硬化学会,2012
4)Arai H, Kokubo Y, Watanabe M, et al:Small dense low-density lipoproteins cholesterol can predict incident cardiovascular disease in an urban Japanese cohort: the Suita study. J Atheroscler Thromb 20:195-203,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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