文献詳細
文献概要
今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
凝固検査の標準化とハーモナイゼーション
著者: 福武勝幸1
所属機関: 1東京医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.166 - P.170
文献購入ページに移動Point
●血液凝固検査では検査対象が単一物質でないため,標準化が困難な項目が多い.
●臨床検査の標準化に代わる工夫としてハーモナイゼーションが行われる.
●プロトロンビン時間(PT)は,国際標準化比(INR)という手法で,ビタミンK阻害薬(ワルファリン)による経口抗凝固療法のモニタリングに成功した.
●活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)をスクリーニング検査として行うには,少なくとも凝固因子感受性,ヘパリン感受性,ループスアンチコアグラント(LA)感受性が適正なバランスにあることが望ましい.
●クロスミキシング試験は,自動化機器の登場によって測定プロトコルを統一した多施設のサーベイが始まっている.
●フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)/Dダイマー検査にはハーモナイゼーションが検討されているが,普及には至っていない.
●血液凝固検査では検査対象が単一物質でないため,標準化が困難な項目が多い.
●臨床検査の標準化に代わる工夫としてハーモナイゼーションが行われる.
●プロトロンビン時間(PT)は,国際標準化比(INR)という手法で,ビタミンK阻害薬(ワルファリン)による経口抗凝固療法のモニタリングに成功した.
●活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)をスクリーニング検査として行うには,少なくとも凝固因子感受性,ヘパリン感受性,ループスアンチコアグラント(LA)感受性が適正なバランスにあることが望ましい.
●クロスミキシング試験は,自動化機器の登場によって測定プロトコルを統一した多施設のサーベイが始まっている.
●フィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)/Dダイマー検査にはハーモナイゼーションが検討されているが,普及には至っていない.
参考文献
1)山崎哲,鈴木典子,高山成伸,他:APTT試薬の特性と利用上の注意.医療と検機器・試薬 35:848-853,2012
2)菊地茂,上道文昭,山下洋平,他:APTT交差混合試験の標準化への試み(多施設への展望と普及への課題) コアプレスタミキシングテスト研究会結果報告(第4報).日検血会誌 16(学術集会):S188,2015
3)福武勝幸:標準化 凝固検査の標準化.臨床病理レビュー142号 臨床検査Yearbook 2009 血液検査編,pp162-166,2009
4)福武勝幸:凝血学的検査を深く理解するために FDP/Dダイマー検査の注意点.日検血会誌 9:86-90,2008
掲載誌情報