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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻2号

2016年02月発行

文献概要

今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

機能的残気量測定

著者: 田村東子1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会虎の門病院臨床生理検査部

ページ範囲:P.186 - P.193

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Point

●機能的残気量(FRC)から予備呼気量(ERV)を引くことで残気量(RV)を求めることができる.

●FRCの測定は,努力性肺活量などに比べると,安静呼吸を繰り返す比較的楽な検査であるが,姿勢や安静呼吸に影響されやすいので,しっかり確認することが大切である.

●FRCの予測式はいくつか報告されているが,日本人に見合った決定的なものがないため,RVや全肺気量(TLC),残気率(RV/TLC)といった他のパラメーターを加味しながら評価する必要がある.

参考文献

1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会:臨床呼吸機能検査 第7版,メディカルレビュー社,pp20-23,2008
2)宮本顕二:楽しく学ぶ肺の検査と酸素療法 改訂版,メジカルビュー社,pp68-72,2007
3)安倍紀一郎,森田敏子:関連図で理解する呼吸機能学と呼吸器疾患のしくみ,日総研,pp168-174,2010
4)安倍紀一郎,森田敏子:関連図で理解する呼吸機能学と呼吸器疾患のしくみ,日総研,pp200-202,2010
5)一ノ瀬正和:呼吸機能検査テキスト 原理,測定法の実際から臨床例まで,呼吸研究,pp12-16,2014
6)日本呼吸器学会肺生理専門委員会:臨床呼吸機能検査 第7版,メディカルレビュー社,pp309,2008
7)自動呼吸機能検査研究会関東部会:自動呼吸機能研究会 関東部会講習会テキスト,pp46-73,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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