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今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技
1回呼吸法による肺拡散能力測定
著者: 大久保輝男1
所属機関: 1埼玉県立循環器・呼吸器病センター検査技術部
ページ範囲:P.194 - P.201
文献購入ページに移動●肺拡散能力(DLCO)は多くの因子によって影響を受ける.影響を与える因子には,体位,心拍数,吸入気酸素分圧,喫煙,ヘモグロビン濃度,測定間隔,吸気量(VI),吸気時間,呼吸停止時間(BHT),呼吸停止時の胸腔内圧,呼気時間などがある.
●日本呼吸器学会のガイドラインでは,患者の肺活量(VC)が2L以下の低肺気量患者の洗い出し量は0.5Lに,サンプル量は0.5Lまで下げてよいとされている.はじめにサンプル量を減らし,それでも足りない場合に洗い出し量を減らすとよい.
●閉塞性換気障害が強い場合には,最大呼出から最大吸気に移るときに漏れが生じやすいので,患者の口元を注視する必要がある.
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