文献詳細
文献概要
今月の特集1 体腔液の臨床検査
脳脊髄液
著者: 大田喜孝1
所属機関: 1国際医療福祉大学福岡保健医療学部医学検査学科
ページ範囲:P.470 - P.476
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●髄液の解剖生理や機能などの基礎的事項を学ぶことで,なぜ髄液検査所見が中枢神経系のさまざまな病態を反映するのかを理解できる.
●髄液は極めてデリケートな検査材料である.髄液一般検査の精度を維持するためには,検査を行う前に入手すべき情報や,検査を進めるうえで順守すべき手法について熟知しておく必要がある.
●臨床医はどのようなときに髄液を採取し,どのような情報を検査室に求めるのかを把握するとともに,臨床検査技師としてその要求に的確に応えるためにはどのような到達目標を設定すべきかについて考えていく必要がある.
●髄液検査は血液検査や尿検査のように頻回に実施される検査ではないだけに,陥りやすいピットフォールについて十分に理解を深めるとともに,集合教育や個人教育を実施しスキルを維持していく必要がある.
●髄液の解剖生理や機能などの基礎的事項を学ぶことで,なぜ髄液検査所見が中枢神経系のさまざまな病態を反映するのかを理解できる.
●髄液は極めてデリケートな検査材料である.髄液一般検査の精度を維持するためには,検査を行う前に入手すべき情報や,検査を進めるうえで順守すべき手法について熟知しておく必要がある.
●臨床医はどのようなときに髄液を採取し,どのような情報を検査室に求めるのかを把握するとともに,臨床検査技師としてその要求に的確に応えるためにはどのような到達目標を設定すべきかについて考えていく必要がある.
●髄液検査は血液検査や尿検査のように頻回に実施される検査ではないだけに,陥りやすいピットフォールについて十分に理解を深めるとともに,集合教育や個人教育を実施しスキルを維持していく必要がある.
参考文献
1)Weiner MW, Aisen PS, Jack CR Jr, et al:The Alzheimer’s disease neuroimaging initiative: progress report and future plans. Alzheimers Dement 6:202-211,2010
2)Bonadio WA:The cerebrospinal fluid: physiologic aspects and alterations associated with bacterial meningitis. Pediatr Infect Dis J 11:423-431,1992
3)Greitz D, Hannerz J:A proposed model of cerebrospinal fluid circulation: observations with radionuclide cisternography. AJNR Am J Neuroradiol 17:431-438,1996
4)山浦晶,田中隆一(監修):標準脳神経外科学 第11版,医学書院,2008
5)Spector R, Johanson CE:The mammalian choroid plexus. Sci Am 261:68-74,1989
6)日本臨床衛生検査技師会:髄液検査.一般検査技術教本,日本臨床衛生検査技師会,p108,2012
7)大田喜孝,稲垣清剛,油野友二,他:髄液一般検査の新たな展開.検と技 31:793-800,2003
8)大田喜孝:一般検査における髄液細胞の見かた.検と技 28:349-357,2000
9)大田喜孝,伊藤園江,田平泰徳:脳脊髄液一般検査の注意点とデータの見方・考え方.検査診断学への展望—臨床検査指針:測定とデータ判読のポイント〔第62回日本医学検査学会記念誌編集委員会(監修),野村努,横田浩充,正田孝明,他編〕,南江堂,pp77-82,2013
10)日本臨床衛生検査技師会(監修):髄液検査技術教本,丸善出版,2015
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