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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻5号

2016年05月発行

文献概要

今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

—臨床化学検査編—分光光度分析法の可能性と限界

著者: 松下誠1 亀沢幸雄2

所属機関: 1埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科 2埼玉県立大学保健医療福祉学部

ページ範囲:P.518 - P.525

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Point

●臨床化学検査における分光光度分析法は,血清中の目的成分濃度が10−6mol/L(μmol/L)以上の成分が対象となる.

●吸光度は,目的成分濃度,モル吸光係数,および血清量/最終液量比の積に比例する.

●検量線は相対誤差の小さい吸光度範囲を使用することが好ましい.

●2ポイント法や二波長法は吸光度の相対誤差を小さくすることが可能となる.

参考文献

1)松下誠:臨床化学領域における吸光光度法の基礎.埼臨技会誌 46:255-263,1999
2)松下誠:酵素を用いる臨床化学分析の基礎.埼臨技会誌 47:199-207,2000
3)田中誠之,飯田芳男:機器分析,裳華房,1998
4)日本化学会(編):実験化学講座(7) 分光Ⅱ 第7版,丸善,1992
5)松下誠:分光光度分析法.臨床化学検査学 第3版(浦山修,松下誠,奥村伸生,他編著),医歯薬出版,pp45-85,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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