文献詳細
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求
—免疫学検査編—イムノアッセイの可能性と限界
出口 松夫1,2 鍵田 正智1 吉岡 範1,2
1大阪大学医学部附属病院臨床検査部 2大阪大学医学部附属病院感染制御部
pp.526-534
文献概要
Point
●抗原は1種類の抗体と,抗体は1種類の抗原と反応するわけではない.
●感染症抗原検査の真の基準値は,“0”のみであることから,感度の追求に終わりはない.また,偽陽性や偽陰性がなくなることもない.
●イムノアッセイの感度を決める最も大きな要因は,検出対象と捕捉抗体の反応条件(第一次反応)である.
●感染症抗原検査では,検出対象が複数種類(ジェノタイプや変異株など)にも及ぶため,捕捉物の選定が極めて複雑である.
参考文献
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