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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻5号

2016年05月発行

文献概要

今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

—病理検査編—組織化学検査法の可能性と限界

著者: 廣井禎之1 佐々木あゆみ2

所属機関: 1新渡戸文化短期大学臨床検査学科病理学研究室 2新渡戸文化短期大学臨床検査学科臨床検査学研究室

ページ範囲:P.546 - P.553

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Point

●組織化学とは,化学物質の局在を明らかにすることによって,構造と機能を関連させる学問,または化学物質の局在を証明する組織・細胞学的技術と定義される.

●組織化学の反応は基本的に“沈殿”である点が分析化学と決定的に異なる.

●in situ hybridizationと免疫組織化学で検出に使用される標識物質は酵素と蛍光である.酵素は反応産物の蓄積が起こるため感度がよい.蛍光は標識した蛍光の分しか光らないが,蛍光色素を標識した抗体を重ねることによって感度を上げることができる.

●組織化学検査法の特性と限界を知り,再現性のよい技術を確立することが大切である.

参考文献

1)堤寬:高感度検出法.改訂四版 渡辺・中根 酵素抗体法(名倉宏,長村義之,堤寛編),学祭企画,pp136-150,2002
2)石川和宏:基本まるわかり! 分子標的薬,南山堂,pp2-60,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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