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文献詳細

雑誌文献

臨床検査60巻9号

2016年09月発行

文献概要

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査

睡眠関連呼吸障害—睡眠時無呼吸症候群の検査

著者: 富田康弘12 成井浩司1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会虎の門病院睡眠呼吸器科 2国家公務員共済組合連合会虎の門病院循環器センター内科

ページ範囲:P.946 - P.954

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Point

●睡眠時無呼吸の検査機器は,簡易検査に用いるものから睡眠ポリグラフ(PSG)検査に用いるものまで多様である.それぞれの機器が用いるセンサーの特徴を理解しておく必要がある.

●簡易検査は手軽に実施できる検査であり,睡眠時無呼吸患者を発見するためのスクリーニング検査として有用である.

●睡眠時無呼吸の確定診断にはPSG検査がゴールドスタンダードである.簡易検査では代用できない点もある.

●簡易検査の限界と有用性をよく理解することで,適切な診断と治療に役立てることができる.

参考文献

1)American Academy of Sleep Medicine: International Classification of Sleep Disorders, 3rd ed. Darien IL, USA,2014
2)Berry RB, Gamaldo CE, Harding SM, et al:AASM scoring manual version 2.2 updates: new chapters for scoring infant sleep staging and home sleep apnea testing. J Clin Sleep Med 11:1253-1254,2015
3)Guilleminault C, Tilkian A, Dement WC:The sleep apnea syndromes. Annu Rev Med 27:465-484,1976
4)日本循環器学会,日本呼吸器学会,日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008-2009年度合同研究班報告) 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン.Circ J 74(Suppl.):II,2010
5)日本睡眠学会(編):改訂版 臨床睡眠検査マニュアル,ライフ・サイエンス,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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