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今月の特集2 Antimicrobial stewardship
扉
著者: 岩田敏1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部感染症学教室
ページ範囲:P.47 - P.47
文献購入ページに移動 耐性菌の増加が問題となる一方,新規抗菌薬や治療法の開発が進みにくい状況にある今日において,抗菌薬の適正使用を推進して,耐性菌の増加を抑制しつつ,感染症を適切に治療していくことが診療現場には求められています.そのためには,ICT(infection control team)が協力して抗菌薬適正使用を進めていく必要があります.Antimicrobial stewardshipは“抗菌薬適正使用管理”などと和訳されますが,2007年1月に米国感染症学会,米国病院疫学学会などが合同で「抗菌薬管理のためのプログラム作成ガイドライン」を発表したことから,注目されています.また,国内においても2016年4月に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」が厚生労働省から発表され,そのなかで抗菌薬適正使用の推進が,あらためて強調されています.本特集では,Antimicrobial stewardshipの概念とICTとしてのかかわりについて,実際に臨床検査の現場で活動していらっしゃる先生方に解説していただきました.
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