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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻1号

2017年01月発行

文献概要

今月の特集2 Antimicrobial stewardship

Antimicrobial stewardshipにおける臨床検査技師の役割

著者: 矢越美智子1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.52 - P.57

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Point

●Antimicrobial stewardshipにおける臨床検査技師の役割は,感染症の原因菌を正確に同定し,抗菌薬の最適化とデ・エスカレーションを後押しできるデータを提供することである.

●原因菌の検出率を向上させるには,適切な方法で採取された良質の検体を提出してもらう必要がある.

●Antimicrobial stewardshipの登竜門は血液培養の2セット採血である.

●抗菌薬適正使用カンファレンスに参加する臨床検査技師は,微生物検査以外の臨床検査全般の知識が求められる.

参考文献

1)栃倉尚広,中馬真幸,今井徹,菊池憲和,他:当院におけるantimicrobial stewardship programの取り組み 多職種連携による抗MRSA薬適正使用の推進.日環境感染会誌 30:56-62,2015
2)二木芳人:特集 日本版Antimicrobial stewardshipを考え,実践する! 特集にあたって そもそもAntimicrobial stewardshipとは?.薬事 56:683-684,2014
3)栁原克紀:IDSA/SHEAガイドラインからAntimicrobial stewardshipを読み解く.薬事 56:685-689,2014
4)矢越美智子,矢内充:血液培養陽性結果を活かすために 何を伝え,何をディスカッションするか?(第2回) グラム陰性桿菌.Med Technol 38:821-824,2010
5)矢越美智子:見直されるグラム染色 検体の品質評価と不適切検体への対応 喀痰検体を中心に.Med Technol 37:917-921,2009
6)Uehara Y, Yagoshi M, Tanimichi Y, et al:Impact of reporting gram stain results from blood culture bottles on the selection of antimicrobial agents. Am J Clin Pathol 132:18-25,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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