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今月の特集 母子感染の検査診断 各論
—母子感染で問題となるウイルス感染症—単純ヘルペスウイルス感染症・水痘
著者: 要藤裕孝1
所属機関: 1札幌医科大学小児科学
ページ範囲:P.1375 - P.1379
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●単純ヘルペスウイルス(HSV)および水痘ウイルスの母子感染の診断には血清学的検査は適さず,PCR法によるウイルスDNAの検出が最も有用である.
●HSV母子感染による中枢神経型および全身型新生児ヘルペスは死亡率が高く,早急な治療開始が必要である.
●水痘母子感染では,移行抗体の不十分な時期に出生した場合,新生児水痘が重症化することに注意が必要である.
●単純ヘルペスウイルス(HSV)および水痘ウイルスの母子感染の診断には血清学的検査は適さず,PCR法によるウイルスDNAの検出が最も有用である.
●HSV母子感染による中枢神経型および全身型新生児ヘルペスは死亡率が高く,早急な治療開始が必要である.
●水痘母子感染では,移行抗体の不十分な時期に出生した場合,新生児水痘が重症化することに注意が必要である.
参考文献
1)Ito Y, Kimura H, Torii Y, et al:Risk factors for poor outcome in congenital cytomegalovirus infection and neonatal herpes on the basis of a nationwide survey in Japan. Pediatr Int 55:566-571,2013
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3)Kimura H, Ito Y, Futamura M, et al:Quantitation of viral load in neonatal herpes simplex virus infection and comparison between type 1 and type 2. J Med Virol 67:349-353,2002
4)日本産婦人科学会,日本産婦人科医会:CQ608 妊娠中に性器ヘルペス病変を認めた場合の対応は? 産婦人科診療ガイドライン—産科編2014,2014
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