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今月の特集2 新鮮血を用いた血算の外部精度管理
新鮮血による自動白血球5分類・網赤血球比率の外部精度管理
著者: 杉山昌晃1 近藤弘2
所属機関: 1市立岸和田市民病院中央検査部 2関西医療大学保健医療学部臨床検査学科
ページ範囲:P.1511 - P.1518
文献購入ページに移動●都道府県の医師会,臨床(衛生)検査技師会が実施している外部精度管理(EQA)では,新鮮抗凝固血液(以下,新鮮血)のみ,もしくは加工血と新鮮血との併用で調査を実施している.
●ボランティアによって新鮮血の安定性が異なることから,事前に経日的安定性を確認する必要がある.
●自動血球計数項目には国際的認証標準物質が存在しないため,国際標準測定操作法を用いて値付けされた新鮮血を用いてトレーサビリティが確保されているが,自動白血球5分類(5-Diff)の計量計測トレーサビリティの概念は確立されていないことから,メーカー間差が生ずることが推察される.
●5-Diffの評価においては,日本検査血液学会(JSLH)がフローサイトメトリー(FCM)による白血球分類参照法の検討を進めていることから,さらなる標準化が期待される.
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