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文献概要
今月の特集1 血小板の異常を正しく診断するために
扉
著者: 佐藤尚武1
所属機関: 1順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.109 - P.109
文献購入ページに移動 血小板は止血機構において重要な役割を果たす血液細胞(血球)です.その異常は出血性疾患だけでなく,血栓性疾患の原因にもなります.昔,血球数算定がマニュアル法で行われていた時代には,非常に小さい血球である血小板数の算定は熟練を要する技術でした.それもあって,ラフな検査ではあっても簡単に行える“出血時間”が開発された経緯があります.
その後の自動血球計数機の進歩もあり,現在では血小板数も迅速,かつ,かなり正確に測れるようになっています.さまざまな血小板機能検査も開発されています.
しかし,血小板異常症の診断には,いまだに種々の課題が残されています.代表的な血小板異常症である特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が,主として除外診断によって診断されていることが端的な例です.本特集が検査従事者の血小板異常症に関する理解を底上げし,血小板異常症の正しい診断に少しでも貢献できることを願ってやみません.
その後の自動血球計数機の進歩もあり,現在では血小板数も迅速,かつ,かなり正確に測れるようになっています.さまざまな血小板機能検査も開発されています.
しかし,血小板異常症の診断には,いまだに種々の課題が残されています.代表的な血小板異常症である特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が,主として除外診断によって診断されていることが端的な例です.本特集が検査従事者の血小板異常症に関する理解を底上げし,血小板異常症の正しい診断に少しでも貢献できることを願ってやみません.
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