文献詳細
文献概要
心臓物語・12
心臓のペースメーカーと時間差
著者: 島田達生12
所属機関: 1大分大学 2大分医学技術専門学校
ページ範囲:P.220 - P.220
文献購入ページに移動洞房結節の走査電子顕微鏡観察によると,結節細胞は心房筋細胞よりも小型で,紡錘形を呈している.細胞群は分界陵に対して平行に走り,神経線維も豊富に分布している([1]).透過電子顕微鏡は結節細胞が筋原線維,ミトコンドリア,グリコーゲンを有し([2]),これらが自動能をもつゆえんである.洞房結節内には交感性(有芯小胞)と副交感性(無芯小胞)神経終末が多数分布し([2]),心拍動数に強く影響している.結節細胞は心房筋細胞と連結している.洞房結節で発生した興奮は右心房からBachmann筋束を経て左心房に伝わる.田原の原著によると,心房筋細胞は房室結節細胞とも連なっていた([3]).
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