文献詳細
文献概要
増刊号 臨床検査スターターズガイド
序文
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.327 - P.327
文献購入ページに移動 臨床検査技師としてお仕事をスタートされる皆さん,臨床検査の世界へようこそ.臨床検査や臨床検査技師をどのようにイメージしていますか.今ははっきりしたものがなくても,やりがいをみつけ,長くこの仕事を続けていかれるようお祈りします.
さて,臨床検査技師の使命は,専門知識と技術に立脚して,医療の実践に貢献することです.プロフェッショナルとして,患者,医師,医療スタッフの要望に応えることです.国家試験に合格するだけでなく,プロとなるために,皆さんは養成校でさまざまなことを学んできました.ただし,卒業後すぐに仕事をスタートすると,“これまで習ったことと違うな”と感じることがしばしばあるかと思います.学校教育とは,実際の仕事を見据えて必要最小限の基本を教えることが使命ですので,実際の職場ではあまり行われていないことも教育します.例えば,血液凝固検査ではフィブリンクロットを肉眼で観察することは基本中の基本でスキップすることは許されませんが,実際の臨床検査はほぼ機械化されており,肉眼で観察することはほとんどないでしょう.職場では基本は理解したものとして実践的なこと,機械がどのようにクロットを検知するか,機械をどのように扱うか,などを学ぶことになります.
さて,臨床検査技師の使命は,専門知識と技術に立脚して,医療の実践に貢献することです.プロフェッショナルとして,患者,医師,医療スタッフの要望に応えることです.国家試験に合格するだけでなく,プロとなるために,皆さんは養成校でさまざまなことを学んできました.ただし,卒業後すぐに仕事をスタートすると,“これまで習ったことと違うな”と感じることがしばしばあるかと思います.学校教育とは,実際の仕事を見据えて必要最小限の基本を教えることが使命ですので,実際の職場ではあまり行われていないことも教育します.例えば,血液凝固検査ではフィブリンクロットを肉眼で観察することは基本中の基本でスキップすることは許されませんが,実際の臨床検査はほぼ機械化されており,肉眼で観察することはほとんどないでしょう.職場では基本は理解したものとして実践的なこと,機械がどのようにクロットを検知するか,機械をどのように扱うか,などを学ぶことになります.
掲載誌情報