文献詳細
増刊号 臨床検査スターターズガイド
1章 スターターズ必修! 検査業務の基礎知識
文献概要
検査室ではさまざまな試料を扱いますが,試料が変性する前に処理する必要があるのは言うまでもありません.しかし,試料や検査項目によって安定性が異なり,直ちに処理が必要な場合と比較的ゆっくりでもよい場合があります.これは緊急性についても同様で,至急検査と,そうでもない検査があります.われわれは検査のプロですから,これらを速やかに見分けて処理しなければなりません.とは言っても魔法使いではありませんから,緊急性の高い検体や不安定な検査項目は,採血管やラベルなどに一目でわかるような工夫をしておくことが重要です.そして,迅速・高効率・高精度をバランスよく実現するために,創意工夫すること,マニュアル化して情報を共有し,スタッフ全員で守っていくことが重要です.
参考文献
1)大澤進,細萱茂実,栢森裕三,他:検査前段階の管理技術と精度保証.日臨検自動化会誌 39(suppl-1):3-109,2014
2)清宮正徳:測定前工程で知っておくべき基礎知識 生化学・免疫学的検査用検体.臨病理 63:1377-1386,2015
掲載誌情報