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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻4号

2017年04月発行

文献概要

増刊号 臨床検査スターターズガイド 1章 スターターズ必修! 検査業務の基礎知識

有害薬品の取り扱い

著者: 眞鍋明広1

所属機関: 1福山市民病院診療部臨床検査科

ページ範囲:P.356 - P.357

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 有害物質が体内へ侵入する大部分は“呼吸器”と“皮膚”からであり,それを防ぐためには,“良好な空気環境”が第一です.有機溶剤は一般的に可燃性,脂溶性,揮発性があり,空気より重くなります.

 労働現場で取り扱われている化学物質は約6万種類あり,毎年,約1,200物質が新規届け出されています.健康被害を防ぐには,使用化学物質の特定と危険性などの把握が必要です.はじめに,職場で取り扱っている化学物質のリストを作成し,最新の法規を反映した安全データシート(safety data sheet:SDS)を入手します.次にSDSを用いて,更新日,危険有害性の要約,応急処置,人体に及ぼす影響,適用法令などを確認します.特に労働者の健康障害予防を目的とした,1.労働安全衛生法 1)有機溶剤中毒予防規則(有機則) 2)特定化学物質障害予防規則(特化則),2.化学物質審査規制法,3.毒物および劇物取締法,および4.女性労働基準規則(女性則)を理解・順守することが重要であり,管理職は資格を有することが望まれます.

参考文献

1)厚生労働省:職場における化学物質対策について(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei03.html)
2)清水秀樹,羽鳥努,京本晃典,他:病理検査で必要な化学物質に関する法規制—毒物及び劇物取締法・労働安全衛生法.Med Technol 44:998-1004,2016
3)田吹光司郎:事業場における作業環境管理の「見える化」の現状と課題について.産業技術フォーラム2014講演資料,2014(http://jsoh-ohe.umin.jp/forum2014/140524.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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