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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻4号

2017年04月発行

文献概要

増刊号 臨床検査スターターズガイド 2章 検査室Q&A 輸血

新生児がA型RhD+,母親はO型RhD+,新生児の輸血のため不規則抗体検査は陰性でしたが,交差適合試験の間接抗グロブリン試験の主試験で陽性を示しました.何が疑われるでしょうか? また,輸血はどのようにすればよいですか?

著者: 大友直樹1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.438 - P.439

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Answer

母体から移行した抗A抗体による反応と考えられます.赤血球輸血は抗A抗体の影響がなくなるまでO型で対応します.

参考文献

1)奥田誠,石井健,内川誠,他:赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂2版).日輸血細胞治療会誌 62:651-663,2016(http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/4aa47f2fc042d7a5eef0bfbd9034088b.pdf)
2)日本臨床衛生検査技師会(監):輸血・移植検査技術教本,丸善出版,2016
3)大戸斉,大久保光夫(編):わかりやすい周産期・新生児の輸血治療 研修医から専門医まで必修の輸血療法と安全対策,メジカルビュー社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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