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文献詳細

雑誌文献

臨床検査61巻4号

2017年04月発行

文献概要

増刊号 臨床検査スターターズガイド 2章 検査室Q&A 輸血

不規則抗体検査の間接抗グロブリン試験で,スクリーニングと同定用パネル血球が全て陽性を示し,自己対照のみ陰性でした.どう解釈すればよいでしょうか? また,輸血用赤血球製剤の選択はどうすればよいですか?

著者: 奈良崎正俊1

所属機関: 1山形大学医学部附属病院輸血・細胞治療部

ページ範囲:P.440 - P.442

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Answer

自己対照が陰性で,全ての検査赤血球に対する凝集の強さが同様であれば,高頻度抗原に対する抗体と考えられます.その高頻度抗体の種類によって輸血用赤血球製剤の選択は異なります.

参考文献

1)American Association of Blood Banks(編),柴田洋一,他(監訳):aabb Technical Manual 13th ed 日本語版,オリンパス光学株式会社,pp435-436,2002
2)川端絹代:高頻度抗原に対する抗体の同定とその輸血.Med Technol 39:1433-1445,2011
3)日本輸血・細胞治療学会:赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂2版),2016(http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/5bc721e299263f6d44e2215cbdffbfaf.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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