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文献概要
増刊号 臨床検査スターターズガイド 3章 組織マネジメントにかかわる臨床検査技師になるために
臨床検査の収支
著者: 東條尚子1
所属機関: 1公益社団法人東京都教職員互助会三楽病院臨床検査科
ページ範囲:P.558 - P.559
文献購入ページに移動 検査室の運営において,コスト分析をすることによって自施設の問題点を洗い出し,改善策を図ることは大切です.しかし,コスト計算を検査室レベルで厳密に行うのは困難なので,施設ごとに算定ルールを決めて対応しています.
例えば,検査項目ごとのコストを算出することによって,院内検査としての妥当性を判断する根拠の1つとすることができます.一般に自動分析装置を使用する検査の場合,検査件数が少ないとコスト高になります.コストの結果をもとに分析装置の集約化や検査試薬を含む消耗品類などを再検討します.緊急を要しない検査項目であれば,外部委託への切り替えも含めて検討します.もちろん,コストが全てではありません.病院にとって最適な検査室の機能を勘案したうえで,コストの無駄を省く努力をします.
例えば,検査項目ごとのコストを算出することによって,院内検査としての妥当性を判断する根拠の1つとすることができます.一般に自動分析装置を使用する検査の場合,検査件数が少ないとコスト高になります.コストの結果をもとに分析装置の集約化や検査試薬を含む消耗品類などを再検討します.緊急を要しない検査項目であれば,外部委託への切り替えも含めて検討します.もちろん,コストが全てではありません.病院にとって最適な検査室の機能を勘案したうえで,コストの無駄を省く努力をします.
参考文献
1)厚生労働省:平成23年就労条件総合調査の概況(http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/11/gaiyou04.html)
2)国税庁:耐用年数(器具・備品)(その2)(https://www.keisan.nta.go.jp/survey/publish/34255/faq/34311/faq_34359.php)
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