文献詳細
文献概要
Salon deやなさん。・3
縁と三味線とわたし
著者: 柳田絵美衣1
所属機関: 1北海道大学病院がん遺伝子診断部
ページ範囲:P.780 - P.780
文献購入ページに移動 好奇心旺盛でいろんなことに興味を示す性格の私ですが,大人になってから始めた趣味の1つに“三味線”があります.海外での仕事も多かったため,現地の方々に喜んでもらえること……と考えた結果,音楽なら無条件に楽しめるはずだと思い,和楽器にたどり着きました.学生時代にギターとベースを弾いていたため,弦楽器なら弾けるだろうという安易な発想で始めた三味線……が甘かった.しの笛も少し習い,和楽器の奥深さと難しさを目の当たりにし,和楽器とは“感覚”で奏でるものなのだと知りました.三味線は,感覚を研ぎ澄ますことの大切さや心に共鳴する音色というものを私に教えてくれました.
そして,とてもすてきな出会いも与えてくれます.神戸時代の私の三味線の師匠はとてもすてきな女性で,優しく,明るく,そして強く,憧れの人でもあります.北海道に行くことが決まった頃に,私が主催したセミナーがありました.そのとき,“懇親会で,神戸の最後の思い出に師匠と舞台で演奏したい”とお願いしたところ快諾してくださり,夢がかないました.最後に“体を大切に頑張りなさい”と,餞別を握らせてくれました.北海道に来てからも,兵庫県の郷土料理を作って送ってくださり,娘のように接していただいています(そのせいでホームシックになりますけど……).
そして,とてもすてきな出会いも与えてくれます.神戸時代の私の三味線の師匠はとてもすてきな女性で,優しく,明るく,そして強く,憧れの人でもあります.北海道に行くことが決まった頃に,私が主催したセミナーがありました.そのとき,“懇親会で,神戸の最後の思い出に師匠と舞台で演奏したい”とお願いしたところ快諾してくださり,夢がかないました.最後に“体を大切に頑張りなさい”と,餞別を握らせてくれました.北海道に来てからも,兵庫県の郷土料理を作って送ってくださり,娘のように接していただいています(そのせいでホームシックになりますけど……).
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