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今月の特集2 リンパ球の増減を正しく評価するために
反応性リンパ球増加症—鑑別と注意点
著者: 大倉貢1 小林美紀1 安福明子2
所属機関: 1川崎医科大学総合医療センター中央検査部 2川崎医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.952 - P.962
文献購入ページに移動●反応性リンパ球(異型リンパ球)は,非腫瘍性の細胞である.
●鑑別には適切に作製,染色された標本を用い,適切な部位で観察することが重要である.
●標本観察時には年齢,血算値や臨床情報に加えて,確認すべき検査項目がある.AST,ALT,LD,フェリチンなどの検査値は,症例(自験例)の半数以上で基準値から外れており,注目に値する.
●細胞崩壊像が多数みられた場合は,アルブミンを全血に10%の比率で添加して,塗抹標本を作製する.
●判定基準法の認知度が低く,普及率を上げる活動を行う必要がある.
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