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今月の特集2 リンパ球の増減を正しく評価するために
慢性リンパ性白血病(CLL)
著者: 青木定夫1
所属機関: 1新潟薬科大学薬学部病態生理学研究室
ページ範囲:P.964 - P.968
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●慢性リンパ性白血病(CLL)はCD5,CD23陽性の成熟B細胞腫瘍である.
●CLLの形態学的診断は,欧米で一般的に行われている自然乾燥標本での観察が必須である.
●CLLの細胞遺伝学的特徴には多様性があり,染色体異常や遺伝子異常によって,臨床像が大きく異なることに注意を要する.
●慢性リンパ性白血病(CLL)はCD5,CD23陽性の成熟B細胞腫瘍である.
●CLLの形態学的診断は,欧米で一般的に行われている自然乾燥標本での観察が必須である.
●CLLの細胞遺伝学的特徴には多様性があり,染色体異常や遺伝子異常によって,臨床像が大きく異なることに注意を要する.
参考文献
1)青木定夫:慢性リンパ性白血病.臨血 57:238-248,2016
2)青木定夫:慢性リンパ性白血病 最新の知見.臨血 48:1378-1387,2007
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