文献詳細
文献概要
Crosstalk 地域医療×臨床検査・2
地域の歴史は診断の糸口
著者: 寺裏寛之1
所属機関: 1岩手県立千厩病院総合診療内科
ページ範囲:P.95 - P.95
文献購入ページに移動 地域医療に携わる総合医になりたいという思いで自治医科大学に入学した私は,今,地域医療を謳歌している.卒業後の人事で,岩手県県南のある地域病院において,総合診療内科医として働いている.医学生の時代には,地域医療に従事する総合医になるために,コミュニケーションの大切さを教育された.さらには,地域の文脈を踏まえて診療することの大切さも教え込まれた—これは,地域志向アプローチといわれている1).
ある日のこと,救急外来に60歳台前半の男性が40度の発熱を主訴に来院した.患者の生活背景は? 考えられる病態は? 必要な検査は? 治療の選択は? 患者と会話しながら,想像を働かせつつ診療を組み立てた.
ある日のこと,救急外来に60歳台前半の男性が40度の発熱を主訴に来院した.患者の生活背景は? 考えられる病態は? 必要な検査は? 治療の選択は? 患者と会話しながら,想像を働かせつつ診療を組み立てた.
参考文献
1)小谷和彦:地域志向アプローチ.総合診療専門研修の手引き 何をどう教え学ぶか 工夫と実例(草場鉄周編),中山書店,pp63-67,2016
2)Sopena N, Sabrià-Leal M, Pedro-Botet ML, et al:Comparative study of the clinical presentation of Legionella pneumonia and other community-acquired pneumonias. Chest 113:1195-1200,1998
3)久保田未央,富井啓介,立川良,他:自宅土壌からの感染と推定されたLegionella longbeachae肺炎の1例.日呼吸会誌 45:698-703,2007
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