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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ 2章 臨床感染症に関するガイドライン 気道感染症
鼻炎・副鼻腔炎(2012年,IDSA)
著者: 篠原浩1
所属機関: 1京都市立病院感染症内科
ページ範囲:P.1158 - P.1165
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●急性細菌性鼻副鼻腔炎(ABRS)の初期診断には,画像評価は有効性が低く,臨床症状・徴候による診断クライテリアを用いる.
●小児・成人のABRSの初期治療には,アモキシシリン・クラブラン酸(AMPC/CVA)が推奨されている.
●ABRSの症例で初期治療を開始し3〜5日間改善がない場合には,抗菌薬の変更,培養検査や画像検査を含めた再評価などの治療方針の変更を考慮する.
●急性細菌性鼻副鼻腔炎(ABRS)の初期診断には,画像評価は有効性が低く,臨床症状・徴候による診断クライテリアを用いる.
●小児・成人のABRSの初期治療には,アモキシシリン・クラブラン酸(AMPC/CVA)が推奨されている.
●ABRSの症例で初期治療を開始し3〜5日間改善がない場合には,抗菌薬の変更,培養検査や画像検査を含めた再評価などの治療方針の変更を考慮する.
参考文献
1)Chow AW, Benninger MS, Brook I, et al:IDSA clinical practice guideline for acute bacterial rhinosinusitis in children and adults. Clin Infect Dis 54:e72-e112,2012
2)日本鼻科学会急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン作成委員会:急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版(追補版).日鼻科会誌 53:103-160,2014
3)厚生労働省健康局結核感染症課(編):抗微生物薬適正使用の手引き 第一版,厚生労働省健康局結核感染症課,2017(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000166612.pdf)(最終アクセス:2018年7月2日)
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