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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ 2章 臨床感染症に関するガイドライン 気道感染症
下気道感染症(2012年,ERS/ESCMID)
著者: 太田雅之1
所属機関: 1国立国際医療研究センター病院国際感染症センター
ページ範囲:P.1166 - P.1171
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●合併症のない咽頭炎は多くの場合ウイルス性である.
●細菌性咽頭炎の主な起因菌はA群溶連菌であり,centor score,迅速診断キット(RAT)を有効利用すべきである.
●咽頭培養は迅速検査の結果によらず,推奨されない.
●細菌性咽頭炎の可能性が高い場合はペニシリンV 10日間での治療が検討されるが,副作用や抗菌薬使用による耐性誘導などに注意が必要である.
●合併症のない咽頭炎は多くの場合ウイルス性である.
●細菌性咽頭炎の主な起因菌はA群溶連菌であり,centor score,迅速診断キット(RAT)を有効利用すべきである.
●咽頭培養は迅速検査の結果によらず,推奨されない.
●細菌性咽頭炎の可能性が高い場合はペニシリンV 10日間での治療が検討されるが,副作用や抗菌薬使用による耐性誘導などに注意が必要である.
参考文献
1)ESCMID Sore Throat Guideline Group, Pelucchi C, Grigoryan L, et al:Guideline for the management of acute sore throat. Clin Microbiol Infect 18(Suppl 1):1-28,2012
2)National Institute for Health and Care Excellence (NICE):Sore throat (acute): antimicrobial prescribing,2018(https://www.nice.org.uk/guidance/ng84)(最終アクセス:2018年5月1日)
3)Shulman ST, Bisno AL, Clegg HW, et al:Clinical practice guideline for the diagnosis and management of group A streptococcal pharyngitis: 2012 update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 55:1279-1282,2012
4)厚生労働省健康局結核感染症課:抗微生物薬適正使用の手引き 第一版,2017(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000166612.pdf)(最終アクセス:2018年5月1日)
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