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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ 2章 臨床感染症に関するガイドライン 免疫不全者
外来悪性腫瘍患者の発熱と好中球減少(2018年,ASCO/IDSA)
著者: 馬渡桃子1
所属機関: 1群馬大学医学部附属病院感染制御部
ページ範囲:P.1261 - P.1267
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●悪性腫瘍患者が好中球減少時に発熱を呈して来院した場合は,1時間以内に静注製剤による初回抗菌薬投与を開始する.
●発熱性好中球減少症(FN)を外来管理できる患者の選別ツールとしてMASCCインデックスやTalcottルール,CISNEを利用する.
●外来管理できるFNでは,経口抗菌薬としてフルオロキノロンとアモキシシリンクラブラン酸の併用で治療を開始する.
●耐性菌リスクの高い状況,肺炎やカテーテル関連血流感染が疑われる状況では外来管理は推奨しない.
●悪性腫瘍患者が好中球減少時に発熱を呈して来院した場合は,1時間以内に静注製剤による初回抗菌薬投与を開始する.
●発熱性好中球減少症(FN)を外来管理できる患者の選別ツールとしてMASCCインデックスやTalcottルール,CISNEを利用する.
●外来管理できるFNでは,経口抗菌薬としてフルオロキノロンとアモキシシリンクラブラン酸の併用で治療を開始する.
●耐性菌リスクの高い状況,肺炎やカテーテル関連血流感染が疑われる状況では外来管理は推奨しない.
参考文献
1)Flowers CR, Seidenfeld J, Bow EJ, et al:Antimicrobial prophylaxis and outpatient management of fever and neutropenia in adults treated for malignancy: American Society of Clinical Oncology clinical practice guideline. J Clin Oncol 31:794-810,2013
2)Taplitz RA, Kennedy EB, Bow EJ, et a:Outpatient Management of Fever and Neutropenia in Adults Treated for Malignancy: American Society of Clinical Oncology and Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guideline Update. J Clin Oncol 36:1443-1453,2018
3)日本臨床腫瘍学会(編):発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン 改訂第2版,南江堂,前書きp12,本文pp14-16,pp32-33,2017
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