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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ 2章 臨床感染症に関するガイドライン 真菌症
クリプトコッカス症(2010年,IDSA)
著者: 伴浩和1
所属機関: 1亀田総合病院総合内科・感染症科
ページ範囲:P.1294 - P.1300
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●クリプトコッカス髄膜脳炎のリスクとなるグループを①ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者,②臓器移植患者,③その他に分けて考える.
●ガイドラインの基本原則は,①導入療法→地固め療法(除去)→維持治療(抑制),②頭蓋内圧亢進症と免疫再構築症候群(IRIS)の早期認知と治療,③腎障害の患者ではアムホテリシンBリポソーム製剤を用いる,である.
●治療成功のポイントは,①早期診断,②ガイドラインの基本原則に従う,③基礎疾患のコントロール,である.
●合併症に対するマネジメントが大切である(特に,頭蓋内圧亢進症,IRIS).
●クリプトコッカス髄膜脳炎のリスクとなるグループを①ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者,②臓器移植患者,③その他に分けて考える.
●ガイドラインの基本原則は,①導入療法→地固め療法(除去)→維持治療(抑制),②頭蓋内圧亢進症と免疫再構築症候群(IRIS)の早期認知と治療,③腎障害の患者ではアムホテリシンBリポソーム製剤を用いる,である.
●治療成功のポイントは,①早期診断,②ガイドラインの基本原則に従う,③基礎疾患のコントロール,である.
●合併症に対するマネジメントが大切である(特に,頭蓋内圧亢進症,IRIS).
参考文献
1)Perfect JR, Dismukes WE, Dromer F, et al:Clinical practice guidelines for the management of cryptococcal disease: 2010 update by the infectious diseases society of america. Clin Infect Dis 50:291-322,2010
2)Beardsley J, Wolbers M, Kibengo FM, et al:Adjunctive Dexamethasone in HIV-Associated Cryptococcal Meningitis. N Engl J Med 374:542-554,2016
3)Molloy SF, Kanyama C, Heyderman RS, et al:Antifungal Combinations for Treatment of Cryptococcal Meningitis in Africa. N Engl J Med 378:1004-1017,2018
4)深在性真菌症のガイドライン作成委員会(編):深在性真菌症の診断・治療のガイドライン2014,協和企画,2014
5)Boulware DR, Meya DB, Muzoora C, et al:Timing of antiretroviral therapy after diagnosis of cryptococcal meningitis. N Engl J Med 370:2487-2498,2014
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