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文献詳細

雑誌文献

臨床検査62巻10号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ 2章 臨床感染症に関するガイドライン その他

性感染症(2015年,CDC)

著者: 谷崎隆太郎12

所属機関: 1三重大学大学院名張地域医療学講座 2名張市立病院総合診療科

ページ範囲:P.1325 - P.1329

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POINT

●神経梅毒を伴わない梅毒の標準治療は,海外ではbenzathine penicillin G筋注であるが,わが国では主にアモキシシリン内服で治療している.

●尿道炎の治療では淋菌とクラミジアを主なターゲットとして,セフトリアキソン(CTRX)とアジスロマイシン(AZM)を併用投与する.

●全ての性感染症患者において,パートナーの検査・治療も必ず行う.

●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の曝露前予防として抗HIV薬を性交渉の前に内服する方法がある.

参考文献

1)Workowski KA, Bolan GA:Centers for Disease Control and Prevention: Sexually Transmitted Diseases Treatment Guidelines, 2015. MMWR Recomm Rep 64:1-137,2015
2)日本性感染症学会(編):性感染症 診断・治療 ガイドライン2016(改訂版).日性感染症会誌 27(Suppl):4-170,2016
3)谷崎隆太郎:2淋菌感染症.ジェネラリストのための性感染症入門,文光堂,pp79-84,2018
4)Fifer H, Natarajan U, Jones L, et al:Failure of Dual Antimicrobial Therapy in Treatment of Gonorrhea. N Engl J Med 374:2504-2506,2016
5)Tanizaki R, Nishijima T, Aoki T, et al:High-dose oral amoxicillin plus probenecid is highly effective for syphilis in patients with HIV infection. Clin Infect Dis 61:177-183,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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